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コンシェルジュ コラムバトン

コンシェルジュ コラムバトン
大好きな絵本のお話し・・・
2022.05.24
こんにちは!
令和4年度より、平地区保健福祉センターで子育てコンシェルジュをやらせて頂いている金成百合子です。どうぞよろしくお願いします!

今日は、私の大好きな絵本について少しお話させてくださいね。

絵本というと、お母さんがお子さんに読み聞かせをする風景が思い浮かぶ方も多いと思います。
きれいな表紙に目が行き、キラキラとした瞳で物語に入り込む子供たち。そしてその傍らで優しく見守るお母さん・・・。そんな風景です。

私は長く保育士として働く中で、たくさんの絵本に出会い、読み聞かせをして来ました。そんな日々の中で絵本を読んでいる自分自身も心が洗われ、優しい気持ちになるのを感じていました。

ある年のお遊戯会、私は1冊の絵本を読むという時間を頂きました。
それは子どもたちにではなく、お父さんお母さんに向けての内容の絵本でした。
ストーリーは、
子どもが生まれ、愛しい我が子の為に毎日毎日子守唄を歌い続けるお母さんの物語です。
どんどん我が子が大きくなっていく中で、成長を見守りながらずっと子守唄を歌い続ける母でした。
年月が過ぎ、年老いていくお母さん・・・そのお母さんが今度は我が子に抱かれ、その腕の中で安らかな気持ちで聴くのは我が子が唄うあの子守唄でした。

母親の無償の愛、変わらぬ愛情を淡々と綴ったストーリー。
読み聞かせを聞いてくださっていた1人のお母さんは、私の拙い語りに大粒の涙を流され、お帰りの際に感謝の言葉を私に下さいました。
「忙しく毎日があっという間に終わって行く子育ての日々。我が子の髪を整えても自分の髪はボサボサで、纏めるので精一杯、部屋の片付けもままならなかった。そんな忙しい子育ての日々の中でも、この絵本で我が子が生まれたあの日の感動が蘇りました」・・と。

大人になってから、親になってから絵本と触れ合う意義は小さくはないと思います。
大人になって、親になってからこそ絵本の中にその良さや深み、学びがあるのです。
だからこそ、大人になってからこそ絵本を日常生活に取り入れ、心の安らぎの場、時間をもって頂きたい・・・。
もちろんお子さんに読み聞かせをする事で親子のコミュニケーションの向上になり、その時間は親子にとってかけがえのないものになるに違いありません。
多くの教えや気づきを得て想像の世界が膨らみます。

そして、読み聞かせをしている自分自身も楽しめ、心が温かくなり多幸感を得る事ができるのです。
そんな素敵な絵本のある生活。時間がなくて難しいと思っているお母さん・お父さんにこそ、1冊の絵本を傍に置いて欲しいです。
先ずは、本屋さんに行って、気になる1冊を探してみて下さいね!