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コンシェルジュ コラムバトン

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母からの贈り物
2022.08.23
常磐地区保健福祉センターの子育てコンシェルジュ 草野です。

お盆が終わりましたね。コロナ禍もありましたが帰省された方も多く、久しぶりに親戚の方などと顔をあわせた方、友人と会えた方などそれぞれのお盆の過ごし方があったと思います。

私も初めての新盆を迎え、何もわからない状況の中、教えてもらいながら準備をし、流されるような毎日を過ごし、気が付いたら何とか無事に終えることが出来たという感じでした。

全て終えて少し落ち着いたとき、母との思い出を振り返ってみました。母は元気だったころ、お正月・お盆・誕生日・クリスマス等、行事があるごとにたくさんご馳走を作ってくれました。

そのたびに「一緒にやらないと出来ないしわからないよ~」と笑って言っていましたが、「まだまだお母さんが居るから大丈夫・何とかなるよ」なんて軽く返事をし、一緒に作ることは、ほとんどしませんでした。いつの間にか一緒に台所に立つことが出来なくなり「どんな感じにしたらいいの?」と聞いてもベッドの上から返事が返ってくるだけで・・・ 今となっては声も返ってこなくなり、お母さんの作りかたや味を出すことが出来ません。

就職し、辛いことがあると「石の上にも三年ってね、頑張らなきゃいけないことがあるんだよ。みんなそれを乗り越えて今があるんだよ。」「新しい仕事に変えたらまた一年生になって、いつになっても成長出来ないんじゃないかな。」等、忙しい中でも話を聞いてくれ、アドバイスをくれていました。今となっては理解できるようになりましたが、言われた当時は「そんなことないよ」と深く受け止めることが出来ませんでした。今となっては母からの贈り物となってしまいました。。

今、核家族が増えていますが、おじいちゃんやおばあちゃんと会ったときの何気ない会話・アドバイスを心にとめておくことは、とても大切なことだと思います。その一部になれるようなサポートを窓口でも出来るよう心がけていきたいです。

親に教えてもらったことをわかりやすく自分の子供たちに伝えていけるようにしていきたいとも思いました。

親は一番身近にいる人生の先輩だという事にあらためて気づかされました。いいことも嫌なことも全て受け止め、一緒に泣き・笑い・悩み・アドバイスをくれて、最後まで見守ってくれる太陽のような存在です。

そんな親・存在になりたいですね。